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3/26

「平成狸合戦ぽんぽこ」(英語タイトル:Pom Poko)は、米国MPAAより「暴力、怖い映像、テーマ的要素」のためPG(保護者のガイダンスを推奨)のレート指定を受けました。ディズニーはぽんぽこの英語吹き替え版のDVDを米国で発売する予定だということなので、今回レートを受けたのもその準備のためと思われます。

3/25

Optimum Releasingは「猫の恩返し」を英国で5月27日に劇場公開します。公開は小規模なものになる模様。またOptimumは「ハウルの動く城」を9月に英国で公開する予定です。



2/25

2月25日付Screen International誌(1490号)は、マーク・シリングによる鈴木プロデューサーのインタビューを掲載しました。

インタビューによると、宮崎監督はすでに2007年または2008年公開予定の次回作の準備に入っているそうです。以下記事からの抜粋:

「宮崎さんは少なくともあと10年はやれる」と鈴木は言う。「引退する予定はない」

鈴木は三年ごとに宮崎映画を公開するというジブリのパターンを変えるつもりはない。「早く作らないからこそ人々は彼の映画を見たいと思うんです」と鈴木は言う。「もし一年に一作だったら、みんなあれほど(宮崎映画に)興味を持たないでしょう」鈴木によれば、ピクサーは「ペースを落とす必要がある」

さらに、ジブリは30分のアニメーション作品を二本企画しており、これは宮崎監督以外の人間が監督するだろうということです。今のところ2006年の夏に二本立てで公開される予定。内容に関してはまだ秘密とのこと。また、ジブリの創立20周年に関しては特に何かする予定はないそうです。


2/17

−「ナウシカ」「紅の豚」「猫の恩返し」のDVDがオーストラリアでMadman Entertainmentより4月13日に発売されます。リジョンコード4、PALであるほかは映像特典などは米国版と同じです。

−↓の「千と千尋」のスペシャルエディションDVDの英国での発売日は5月9日の間違いです。しかしその後5月23日に延期になったと発売元のOptimal Releasingより発表がありました。映像特典など詳細はまだ決まっていないようです。


2/15

−9月5日に英国で「千と千尋」のDVDスペシャルエディション版が発売されます。映像特典など詳細は不明。

−米国で「ナウシカ」や「猫の恩返し」などのDVDのTVCMが流れ始めました。


2/13

−トルコのイスタンブールで開催されるAFM国際映画祭において「ハウル」が2月18日、19日、22日に上映されます。トルコ語タイトルは「Howl'un Yuruyen patosu」らしいです。


2/12

−シンガポールでの「ハウル」の公開は2月24日に繰り上がりました。さらに、2月12日と13日に8館で特別先行上映されています。先行上映館のリストはこちら


2/11

Asia Pulseによると、2月10日の時点で「ハウル」の韓国における動員数は3,005,200人で、公開後50日で300万人を超えました。これは韓国で公開された日本映画としては最も多い動員数ですが、「シュレック2」の持つ320万人というアニメーション映画の動員記録には及ばないだろうというのが専門家の予想です。2月11日現在「ハウル」は韓国で24館で公開中とのことです。

−2月3日付San Fransisco Chronicle紙に掲載されたコラムは、現在アジア映画は世界中で高い評価を受け興行成績もよいのに、米国ではMiramaxなどの映画会社が映画を買い入れてお蔵入りにしてしまうか、リメイクするか、ほとんど宣伝もなしでひっそり公開するので、米国の観客は質の高いアジア映画を目にする機会を奪われているとしています。コラムはそうした例の一つとして「千と千尋」を取り上げ、ディズニーがほとんど宣伝もなしに公開したため興行成績を上げられず、またアカデミー賞にノミネートされた時は、ディズニー制作の「リロ&スティッチ」と「トレジャー・プラネット」もノミネートされていたため、「千と千尋」に対しては通常の賞とりのためのプロモーションをしなかったと非難しています。受賞後はDVD発売二週間前にもう一度劇場公開をしたものの、ほとんど宣伝もなかったので結局興行成績は1000万ドル程度に留まった、としています。

(訳注:アカデミー賞はアカデミー会員による投票で決まるため、映画会社は業界紙に広告を出したりアカデミー会員にビデオやDVDを送付するなどの事前運動を熱心におこないます。しかしディズニーをかばうわけではありませんが、「千と千尋」の広告もちゃんとありましたし、アカデミー会員にDVDも送付されています。ただ、確かに「リロ&スティッチ」に比べれば扱いはかなり地味でした。「トレジャー・プラネット」に関しては、ディズニーは事前運動期間の後半はほぼ無視していました。「千と千尋」がもっと宣伝されていたら興行成績がもっと上がっていたかどうかについては、今でも米国のアニメファンの間で議論になるところです。この記事のように、ディズニーはもっと「千と千尋」をプロモートすべきだったとする人もいますし、もともと米国で広く一般大衆に受けるタイプの映画ではないのだから、ディズニーがマーケティングに大金をかけることをためらったのもわかるという人もいます。)


2/9 (2/10改訂)

−今年8月開幕の第62回ベネチア国際映画祭で、多くの優れた作品を生みだした監督に贈られる「栄誉金獅子賞(Leone d'oro alla carriera)」が宮崎監督に贈られる事になりました。

新聞報道等では「日本人で初」とされていますが、ベネチア映画祭公式サイトによると、黒澤明監督もこの賞を1982年に受賞しており、また「ハウル」公式およびベネチア映画祭公式での情報を見ると「アニメーション監督で初」となっているので、これは間違いだと思われます。

映画祭公式でのプレスリリースによると、映画祭ディレクターのマルコ・ミュラーのコメントは以下のとおり:

宮崎駿は、日本のアニメーション映画を西洋での分類区分の中に閉じ込めてしまうための壁を壊した巨人です。あまりにも性急に、彼は「日本のディズニー」とラベルを張られ、彼の非凡な創造力とビジョンは、我々にもっとなじみのある要素に還元されてしまいました。宮崎のエネルギーはロマンティシズムとヒューマニズムを壮大な物語に入れ込む。それは見る者が口をぽかんとあけてしまうような幻想的なファンタジーです。彼の映画がもたらすセンスオブワンダーは、我々の中に眠る子供を呼び起こします。しかしながら、産業の面でも宮崎には驚嘆すべき点があることも忘れてはなりません。大勢の新しい才能を訓練する場でもある工房(スタジオ)の組織的な仕事ぶりのおかげで、適切な「協力者たち」とともに、宮崎はアニメーションの旧来の枠組みを突破することができました。ベネチア映画祭が探求する作品にもますます含まれるようになってきている、新しいミレニアムの映画のポップアートを、宮崎駿は体現しています。

(訳注:ハウル公式や日本の新聞記事では、宮崎監督が「日本のディズニーと呼ばれるようになるまであっという間でした」と訳していますが、これだとなんとなく肯定的なニュアンスです。しかし少なくとも英語版のプレスリリースではtoo hastilyと、否定的なニュアンスになっています。欧米の宮崎ファンの間では、「日本のディズニー」というレッテルはむしろ宮崎監督に対する侮辱だと考える人が多くいます。文章の前後を読んでも、「日本のディズニー」という西洋の人たちにわかりやすいラベリングをすることで、宮崎監督のユニークさを正しく評価できなくなってしまうのはよくないと、ミュラー氏は述べているように思えます。)

プレスリリースによれば、授賞式は9月9日の「宮崎デー」に行われ、この日にはイタリアやヨーロッパでこれまで公開されたことのない宮崎映画が上映されるとしています。また、「ハウル」はイタリアで2005年9月に公開されるとのこと。東宝によると、授賞式には宮崎監督も出席する予定。

このプレスリリースには、宮崎監督のこれまでの仕事の歴史がかなり詳細に述べられていますが、「ハウル」については、「本来の監督である細田守の突然の死により、宮崎は予定していた引退をキャンセルせざるを得なくなった(”obliged him to cancel a planned retreat as a result of the sudden death of the project's original director, Mamoru Hosoda”)」と、とんでもない間違いが書かれています。

関連リンク

読売新聞
朝日新聞
毎日新聞


2/5

−「ナウシカ」と「紅の豚」の英語吹き替え版が、第28回ポートランド国際映画祭で上映されます。「紅の豚」は2月24日と26日、「ナウシカ」は2月25日と26日の上映です。

−米国版Newtype誌2月号に「ハウル」とスタジオジブリの特集記事が載っているとのこと。


2/4

−米国のエンタテイメント業界紙Varietyの2月3日付の記事(記事を読むには登録が必要です)によると、「魔女の宅急便」がWalt Disney Picturesにより映画化されるとのこと。「角野栄子のシリーズ(a series of books)を映画化」とあるので、ジブリが映画化した第一作以降の話も映画化されるのかもしれません。「魔女」の第一作の英語版は昨年米国で出版されています。(日本では現在第4作まで出版されています)

脚本は「イノセントボーイズ(The Dangerous Lives of Altar Boys)」のJeff Stockwell、プロデューサーはSusan Montford、 Don MurphyMark Gordonの三人です。

映画は当然英語版ですが、実写かどうかは明言されていません。Animated Filmとは書いていないので、おそらく実写とは思われます。

−Optimum Releasingは、「猫の恩返し」の英語字幕版と吹き替え版を3月に英国で公開し、その後他のジブリ映画6作を順次限定公開(単館上映?)、秋には「ハウル」を公開する予定です。

−「ハウル」は6月10日に(おそらくNYとLAで)限定公開、その後6月17日に全米公開となる予定です。


2/2

−ディズニーが所有するロサンゼルスのEl Capitan劇場のサイトに「ハウル」が6月10日公開だと掲載されました。El Capitanは「千と千尋」の米国プレミアが行われた劇場でもあるので、今回もここでプレミアイベントが行われるかもしれません。


2/1

−「猫の恩返し」の英語吹き替え版が3月12日と13日にニューヨーク国際子供映画祭で上映されます。

−1月28日、「ハウルの動く城」の台湾公開のプロモーションのため、台北のEslite書店で鈴木プロデューサーの記者会見が開かれました。

質疑応答のほとんどはすでに日本の雑誌インタビューなどでおなじみのことでしたが、個人的に初見だったのは、「ジブリでは180人が働いていますが、これは多すぎます。100人まで減ると一番いい状態です。というのは名前が覚えられないから。IDカードをつけてもらうことも考えましたが、それはやりません。それをやるぐらいならスタジオを閉めます」というコメントでした。

(I Fenによる会見の写真とレポ(中国語))

また、「ハウルの動く城」展が1月29日から2月28日まで台湾の新光三越台北信義新天地店において開催されています。「魔法国界 奇幻再現−2005不可思議的驚奇体験」というものだそうですが、おそらく日本橋三越で開催された「ハウル」展と同じものだと思われます。


1/25

Box Office Mojoによると、「ハウル」は米国で6月10日公開予定とのこと。ただし、これは公式には確認されていません。


1/20

−UltimateDisney.comにナウシカ、紅の豚、猫の恩返しの米国版DVDのメニューの画像が出ています。


1/19

1月17日付ロイターによると、フランスでの「ハウル」の公開第一週の興行成績は210万ドルで1位でした。


1/17

−「猫の恩返し」の英語吹き替え版が米国テキサスのダラス子供映画祭で、1月23日14:30より上映されます。

David Langfordのコラムによると、2004年12月に英国ブリストルで開かれた「ハウル」のプライベート上映会について、原作者のジョーンズは「通訳とそのほかいろんな人と一緒に、宮崎自身が映画のテープを持って来て、それからWhatershed劇場でプライベート上映会が開かれました(日本のメディアを避けるため、これらはすべて秘密にしておくことになっていたので、誰にも事前に話すことができなかったの。その後日本のメディアは私のところへ押し寄せてきた。)映画は息が止まるほど美しいアニメーションでとてもすばらしかった。若いお嬢さんたちがハウルと結婚したいと手紙を書いてくるのには慣れていたけど、映画のハウルはそれはもうかっこよくてセクシーで、私もそのお嬢さんたちに仲間入りしたみたい。上映会とブリストルの町を走り回った後で、私は宮崎氏と長いこと話したのだけど、どうやら私たちはソウルメイト(魂を同じくする者)だと思えてきたわ」と述べています。


1/15

−韓国では「平成狸合戦ぽんぽこ」が「ポンポコ ノグリ デーチャッジョン(ぽんぽこ狸大作戦)」のタイトルでDVD発売予定とのこと。今のところ劇場公開の予定は無いようです。

−ベルギーでは「ハウル」が3月30日に公開予定。

−スウェーデンでは「ハウル」が10月に公開予定。もともと9月に公開予定でしたが、スウェーデン語吹き替え版の制作が遅れているとのこと。


1/14

−2月3日から13日までベルギーのブリュッセルで開催されるアニメーション映画祭、Anima2005に「ハウル」が出品されます。尚、同じ長編映画部門に「東京ゴッドファーザーズ」も出品されています。


1/12

−「ハウル」は2005年2月5日、第34回ロッテルダム国際映画祭にて上映されます。その後オランダでは2005年の夏公開予定です。


1/11

−Optimum Releasingは英国で「猫の恩返し」を2005年3月に、「ハウル」を2005年9月に劇場公開する予定です。ただし現時点での予定なので変更もありえます。

−New Yorker誌1月17日号は宮崎監督に関する12ページの記事を掲載しました。以下はその一部を翻訳したものですが、日本語→英語→日本語と翻訳されているので、鈴木氏や宮崎監督の発言はオリジナルからはかなり異なっている可能性もあることにご留意ください。

鈴木氏のインタビューより:「最近宮崎さんが夜僕の部屋にやってきて、二人だけで話したんですが、真面目な顔して「ジブリをどうしようか?若い才能もあまりいないし」って言うんです。「自分はあと10年はやれると思う」って言うから「本当に?あと10年?」って。日本のファンは宮崎さんにアニメを作りつづけてくれって言いますが、僕は彼に引退して欲しいと思っている日本で唯一の人間です」

宮崎監督インタビューよりハウルについて:「再び若くなったからといっていつまでも幸せに暮らしましたなんてのはウソですよ。それは言いたくなかった。年をとることがとても悪いことのようには描きたくなかった。年をとることによってソフィーは何かを学んだのかもしれない。ともかく、年をとることによってソフィーはもっと元気になり、思っていることを口に出せるようになった。恥ずかしがり屋で物静かな少女から、はっきりした正直な女性になった。あまりないモチーフだし、おばあさんがスクリーンの中心を占めるなんて大きなリスクです。でも、若いということが幸せを意味すると思うのは幻想です」


1/10

Box Office Mojoによれば、「ハウル」は米国で2005年6月に公開予定ということ。
しかしこれはディズニーよりの公式発表ではないので、真偽のほどはわかりません。


1/3

−12月31日付Telegraph紙は、日本のアニメーションの将来に関する記事を掲載しました。表面的には現在絶頂期にある日本のアニメだが、宮崎監督のあとの才能が育っていないこと(宮崎監督が何度も引退宣言をしては撤回していることも触れられています)、賃金や労働条件の悪さからアニメーターが仕事を続けていけず、全体としてアニメーターの質が下がっていること、コスト低減のために海外への外注が増加しているなど、日本のアニメの将来の見通しはむしろかなり暗いものである、という記事です。

なお、Telegraphは英国の新聞ですが、この記事では「ハウル」は2005年秋に英国で公開予定となっています。


1/2

−フランスで高畑監督の映画「じゃりん子チエ」がKie la Petite Pesteというタイトルで2月9日に公開されます。公式サイトでは予告編(Bande Annouceをクリック)のほか、壁紙ダウンロードなどもできます。また、Allocineのサイトでは予告編のほか、映画のシーンが二つほど見られます。予告編を見ると、フランス語吹き替え版のようです。

主人公のKieという名前は、フランス語では「誰が」という意味になるらしいです。

−Universum Filmは、ドイツで「ハウル」を5月か6月に公開します。Universumはそのほかのジブリ映画のドイツにおける権利も取得しており、今後DVDを隔月リリースしていく予定とのこと。

−ヨーロッパのTV局Arteは、1月7日に日本のアニメーション特集を放映予定で、22:15からはジブリと宮崎監督に関するインタビューを放映する予定です。


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