2001年8月〜12月のニュース

Princess Mononoke関連の新聞・雑誌記事に関してはこちらをご覧ください。

12/7

−「名探偵ホームズ」のDVDが2月26日に英国で発売されます。英語・日本語音声、英語字幕。パイオニアより発売。

−1月に英国のCambridge Picture Houseにおいてジブリ映画が上映されます。
1月5日トトロ、1月18日ラピュタ、1月20日魔女の宅急便、1月22日ナウシカ、1月22日紅の豚、1月25日トトロ、1月27日もののけ姫。トトロ以外はすべて英語字幕版です。

−英国ブリストルのWatershed Cinemaにおいて2月にジブリ映画が上映されます。
2月3日ナウシカ、2月9日トトロ、2月17日ラピュタ、2月23,24日もののけ姫。もののけ姫とラピュタは英語吹き替え版、ラピュタとナウシカは英語字幕版です。



12/2

-Daily Yomiuriは「千と千尋」の大ヒットに関する記事を掲載しました。宮崎監督と鈴木プロデューサーのコメントも載っています。夏以降はむしろ大人の観客が多く、この映画の「そのままの自分でもいいのだ」というメッセージが癒しとなったのではないかという分析です。海外の展開としては、香港、台湾、フランスでの公開に絡んで、宮崎映画はフランス人が好む芸術映画のタイプなのではないか、そして残念ながらそういう映画はアメリカでは受けない、という鈴木氏のコメントが紹介されています。そして、鈴木氏によればディズニーは「千と千尋」を米国で配給しないことにしたということで、現在他の会社と交渉中だということです。


11/29

-台湾で「トトロ」と「魔女の宅急便」のDVDがブエナビスタより発売されました。(台湾語での情報はこちら)。

「魔女宅急便」:カタログナンバー BVHE-DS01108
「龍猫」:カタログナンバー BVHE-DS01109

両作品とも以下のようになっています:
NTSC、リジョンコード3、、650ニュータイワンドル
2ディスクセット、絵コンテ、特典映像等は日本製DVDと同じ。
ドルビーディジタル2.0(日本語、英語)、ドルビーディジタル5.1(中国語)
日本語、英語、中国語字幕


11/28

−1月18日に予定されていた「千と千尋」のフランス公開は、少なくとも一ヶ月は遅れるとのことです。これは台本の翻訳が思ったより難しく、時間がかかっていることが原因とのことです。

−12月15日よりパリで開催される"Nouvelles Images du Japon"では、ジブリの全作品のほかカリ城、パンダコパンダ、未来少年コナン、ゴーシュ、どうぶつ宝島など宮崎アニメのファンにとっては嬉しいラインナップとなっています。この他「人狼」や「Blood」など様々なアニメが上映されます。宮崎監督のほか大塚康生氏もフェスティバルに参加なさるということです。くわしいプログラムはこちら

−香港ではIVL(Intercontinental)という会社が12月11日に「トトロ」と「魔女の宅急便」のDVDを発売します。中国語、英語字幕つき、リジョンコードは3です。IVLは今後ジブリのほかの作品もDVDで発売します。

−「千と千尋の神隠し」は12月13日に香港で公開されます。香港での上映情報はこちら

−11月22日付BBCニュースは、英国で封切られた「ハリー・ポッター」の映画が記録的な興行成績を上げたニュースの中で、「千と千尋」に言及しました。英米では記録的なヒットとなったハリー・ポッターも、日本市場ではそううまくいくかどうかという流れで、「千と千尋」がいかに日本で怪物的な興行成績を記録したかについてかなり詳しく述べています。

−11月22日付Telegraphは、同じくハリー・ポッターに関連したニュースとして、日本での「千と千尋」の大ヒットについての記事を掲載しました。「ハリー・ポッターがトラブルから抜け出すために魔法を使うのに対し、千尋は自分の知恵に頼るしかない。この映画の人気の理由の一つは、様々なレベルから見ることができるからである。子供たちは小さな女の子が聖霊の世界から脱出するために頑張る冒険物語としてこの映画を見るが、大人たちは環境汚染やコミュニケーションの難しさといった現代日本の抱える問題へのさりげない言及を見る」「しかし、この映画のメインの魅力は、その夢か魔法のような風景である。日本庭園の色や、水の上を走るシュールな電車の旅は、宮崎の創造的ビジョンの典型的なものである」


11/14

−宮崎監督は12月20日か21日のパリでの「千と千尋」のプレミアに出席するとのことです。このプレミアイベントは"Nouvelles Images du Japon"と呼ばれる日本のアニメに関するフェスティバルを締めくくるものとして開かれるものです。

−フランスでの「もののけ姫」のDVD発売は遅れるようです。

−フランスのブエナビスタ関係者によれば、「千と千尋」が「もののけ姫」ほど興行成績がよければ(入場者数50万人以上)、今度ジブリ映画を毎年公開していくということです。

−「セロ弾きのゴーシュ」のフランス公開はles Films du Paradoxeという以前「火垂るの墓」をフランスで公開した会社が行うとのことです。フランス語吹き替え版での公開です。


11/12

−米国のアカデミー賞は今年度から「アニメーション賞」を設けましたが(くわしくはこちら)、それに関連して日本製アニメに関する講演会+上映会が11月14日午後8時からビバリーヒルズのSamuel Goldwyn Theaterで開かれます(くわしくはこちら)。これはMarc Davis Lecture on Animationと呼ばれる講演会シリーズの一環で、ディズニーの著名なアニメーターを記念して、アニメーターやアニメーションにかかわる人たちが経験やアイディアを共有するフォーラムとして設けられているものです。今回の講演会では、「もののけ姫」「ラピュタ」「ぽんぽこ」などの一部分が他の日本製アニメに混じって上映されます。「少女革命ウテナ」の幾原監督もパネリストの一人として参加することになっています。

−「セロ弾きのゴーシュ」が"Goshu le violoncelliste "というタイトルで12月5日にフランスで公開されます。公開規模は小さいようです。


11/9

−イギリスで「トトロ」と「魔女の宅急便」のDVDがBuena Vistaにより発売されます。ただし発売日その他詳しいことは未定です。

−10月19日付Variety誌は、「千と千尋」が史上初めて興業成績2億ドルを突破した非英語映画であると報じました。

−「もののけ姫」のチェコ語吹き替え版が11月12日にチェコでビデオ発売されます。来年始めにはおそらくDVDも発売されるとのことです。タイトルは"Princezna Mononoke" チェコ語で発売される2番目の日本製アニメだということです(一番目は「AKIRA」)。


10/4

−「セロ弾きのゴーシュ」のDVDがフランスで発売されました。Goshu le Violoncellisteというタイトルでフランス語と日本語の音声が収録されていますが、フランス語字幕はついていません。

−ブルックリン美術館において「トトロ」が9月27日上映されました。

−「もののけ姫」のDVDと同時にビデオも英国で発売されますが、ビデオは吹き替え版のみで字幕版はないそうです。


9/27

−「千と千尋の神隠し」は、2001年1月16日にフランスで劇場公開されます。タイトルはLe voyage de Chihiro(千尋の旅)。配給元はもののけ姫を配給したGaumont-Buena-Vistaです。

−また、「もののけ姫」がフランスで10月24日より再公開されるようです。

−「もののけ姫」が9月27日よりシドニーのReading Cinemasで公開されます。

Reading Cinemas Market City
Level 3/ 9 - 13 Hay St Haymarket 2000
(02) 9280 1202


9/13

−「もののけ姫」はヘルシンキ国際映画祭で9月23日と24日に上映されます。

9/23(日) 4PM、Bio Rex 
9/24(月) 6:45PM、Maxim 2

−ロンドンのバービカンセンターにおけるジブリ映画の上映ですが、やはり「もののけ姫」と魔女の宅急便の一部以外は字幕版だそうです。また、「トトロ」の吹き替え版も上映されるかもしれない、とのことです。


8/23

−イギリスの作家、Diana Wynne Jonesの公式サイトによれば、彼女のHowl's Moving Castle(「魔法使いハウルと火の悪魔」)という作品が「日本の有名なアニメーター、宮崎駿によって映画化される」ということです。ただ、これは(もしかしたら作家側にも誤解があるのかもしれませんが)宮崎監督がその映画の「監督」をするということではないと思います(北海道新聞によれば、ジブリでは2002年公開に向けて若手監督二人により作品の制作が進んでいるということなので、そのうちの一本なのではないかと個人的には思っています)。公開は2003年、ディズニーにより世界公開されるそうですが、Dianaが住んでいるイギリスでは今のところ公開される予定はないそうです。

−ロンドンのバービカンセンターにおけるジブリ映画の上映ですが、バービカンによるとこの上映は「もののけ姫の字幕版以外のすべての映画は吹き替え版である」ということです。この件に関しては、Nausicaa MLの参加者が何度もバービカンに確認していますが、バービカンは同じ答を繰り返しているそうです。しかし自分が知っている限りでは「ぽんぽこ」や「耳をすませば」などには英語吹き替え版は(まだ)存在しておらず、これは何かの間違いではないかと思われます。


8/17

−米国のDisney Channelで、「魔女の宅急便」が8月29日2PMと7PM(東部時間)から放映されます。

−米国の有料映画チャンネル、StarzでPrincess Mononokeが今月数度放映されます。

−「千と千尋の神隠し」の日本での興行成績が100億円を越えた件について、ロイターでもニュースになっていました。


8/15

−ロンドンのバービカンセンターにおいて、10月19日から11月の11日までジブリ映画が上映されます。詳しいスケジュールはこちら


8/6

AsiaCNN.comに、「千と千尋の神隠し」の日本での興行成績についての記事が掲載されています(CNN Internationalのビジネスニュースのセグメントで放映されたものと思われます)。「千と千尋」の一週間の興行成績がこれまでの記録を打ち破ったこと、第2週目も第1週目に比べて2%しか興収が落ちていないこと(これは驚異的によい数字)、このまま行けば「タイタニック」の記録を破ることが期待されていることなどがレポートされています(しかし同時に、出足が好調でもロングランとなるかどうかが最終的には大切、としています)。

宮崎アニメでの日本での人気、「もののけ姫」が米国で公開されてこと、宮崎監督の引退宣言なども紹介されています。また、ディズニーは「千と千尋」を今年末にフランスで公開し、その他の地域での公開は検討中だとしています。「宮崎はおそらく日本で最も偉大なアニメーターだ」「日本のアニメは映像はすごいがストーリーが弱いことが多いが、宮崎の作品はそうではない」という香港の映画批評家協会の会長のコメントも紹介されています。


8/4

−10月に英国で開催されるジブリ映画の上映会を主催するバービカンセンターのニュースレターによれば、Princess Mononokeのビデオと限定版DVDボックスセット(Helen McCarthy著の宮崎監督に関する本付)は10月22日に英国で発売されるそうです。


8/1

−「となりのトトロ」の韓国語版の公式サイトはこちら

−韓国では「風の谷のナウシカ」のフィルムコミックス、ジ・アート・オブ・ナウシカ、愛蔵版などが発売中です。

−「ナウシカ」の韓国公開は残念ながら大成功とはいかなかったようです。ソウルでの観客動員数は6万人程度(通常ソウルでは映画一本あたり20―30万人を動員)、韓国全体で10万人以下だったようです。


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